●深視力とは
深視力とは「奥行・立体感」を知覚する力のことで、深視力検査とは三桿法による「奥行・立体感」の動的な知覚状態を調べるものです。
深視力測定では三桿測定(±2cm以内か3回の合計が6cm以内)が行われます。走行時の奥行感や距離感は視力だけでなく移動物体を見続けられる追従性も関連しており、安全性に影響(深視力と自動車事故との関係に関する指摘※1)があります。
出典※1:「深視力測定法の新しい試み(愛知工業大学)」紀要31号A(P11-15).pdf
●深視力用メガネ
深視力測定に必要なメガネは
・高精度な乱視補正
・適切な両眼視力補正
・奥行知覚の為の両眼立体視補正
の各条件が整っていなくてはなりません。三桿測定しながら度数調整することもあります。さらに精密な加工とフィッティングも重要で、あらゆるメガネの中で最も技術的ハードルの高いメガネです。
ネットで
「深視力用メガネなんて
そんなものありません!」
と豪語する眼鏡店がありますが、膨大な件数の深視力測定を取り扱った経験から現実には深視力専用メガネが必要な人は一定数存在します。
主に3つの状態があります。
①普段はメガネを掛けていない
②高視力メガネが掛けられない
③コントラスト視力が弱い
①又は②の場合、あくまで免許取得が目的なので専用として使用せざるを得ません。
また、中には立体視に重要なプリズム補正が必要でも「立体視疲労」という状態で、継続して立体視し続けられない事があります。その場合は通常用に度数の弱い眼鏡がもう1本必要です。
③は明瞭度にかかわる視力を指します。コントラスト低下では三桿の動きや位置が見づらくなります。当店では特殊な測定機器でコントラストを調べ、効果を確認して最適なメガネをご提案しております。
●深視力合格の三要素
これまで膨大な方の深視力検査に携わってきた経験と深視力測定器開発の理論的側面から、合格するには
① 視覚
(適正な視力・両眼立体視等)
② 奥行移動感度
(縦方向の移動物体の追従性)
③ 反応速度
(身体運動機能とその関連)
の各条件が整う(上の図の緑色の部分)ことが重要です。
しかし現在の日本では100%①の視覚だけが問題視され、②と③は重要条件ですがほとんど知られておらず一般的な測定機器も無いので全く評価されていません。
当社が②と③の対応可能な測定システムを次々と研究開発する理由がここにあります。この三条件はどれか1つが水準以下では図の緑の部分に収まらず不合格になる可能性があります。
■深視力に必要なメガネは精密な屈折測定の特に高精度な乱視測定を必要とする場合が多く、更に両眼立体視に必要なプリズム補正など高度な技術要素が無いメガネでの合格は困難なようです。 ただし、やたら測定項目の多い長時間の屈折測定は被検者が疲労して奥行移動感度が低下するので最適化が必要です。
■奥行移動感度は摺動桿に対する速度応答特性があり、最適範囲を見つけ出す必要があります。ただし体調により速度応答特性が変化する場合もあり一定とは限りません。
過労・睡眠不足・スマホの見過ぎ・長過ぎる練習時間etcも影響します。
■深視力トレーニングに反応速度測定が必要な理由を発見したので、当社は独自に深視力専門の反応速度測定システムを開発しました。
●免許センターと同じ深視力測定器の練習で自信を失う人が多い!!
ご相談される方の中に免許センターと同じ接眼式深視力測定器で何度練習しても合格水準に入らず、挫折する人の現実があります。ご自身のつらい状況をお話しされながら涙ぐんでしまう方も.....当社が新技術を開発し続ける理由は、正にこのような状況に追い込まれた方のお役に立ちたいと願うからです。
確かにこの測定を克服しなくては免許が貰えないのですが、そこに大きな落とし穴があることを誰も気づかない実態がありました。
最も分かり易い例に野球のバッティングセンターがあります。皆さんの中で時速160kmの球が10球飛んで来て何球打ち返すことができますか。恐らく時速130kmのボールでも打ち返すことができる人は相当な経験者です。
しかしこれが時速100km以下なら打ち返すことができる人の数は格段に上がることでしょう。
つまりこれと同じで深視力測定が未経験の方や苦手な方が、いきなり免許試験センターと同型の深視力測定器で高速測定(50mm/秒)の練習しても難しいのは当然です。あるいは本番の深視力試験でも同様と思われます。何故なら±2cmの区間を通過する移動桿を0.8秒以内に止める必要があるからです。
●免許センターと同じ深視力測定器は合格に導く工夫が1つも無い!!
従来の深視力測定器はあくまで試験場納入が主な目的で基準値未達な人を落とす事を前提として開発されており、深視力合格に導くための工夫や発想が1つも備わっていません。しかもその前提は60年間同じです。
そこで全ての深視力測定器の機能を調査し、2024年3月から約12カ月をかけて免許センターの深視力測定基準(三桿の移動速度、移動距離、庫内の照度)と同一なことは無論、深視力測定合格に導く最新機能を装備した最先端の深視力測定器を独力で開発しました。
●ネットの深視力情報にご注意!!
ネットで膨大な深視力の関連情報がありますが、不正確な情報の氾濫で鵜吞みにできません。伝聞や推測、非科学的な観念論が蔓延しています。
恐ろしいのは非専門家による「深視力情報をまとめるサイト」に古い内容や現実と異なる誤情報を集約しているものが多いことです。
特に眼鏡業界のWEBや動画で両眼立体視測定と深視力測定は同義と捉えられ、
両眼立体視できれば
受かるはず!
と思い込まれている内容を多数散見します。厳密には
静止視標の立体視と
移動物体の立体視は
同一ではありません!!
つまり三桿の移動速度における眼の追従性(追跡し続けられること)において「奥行移動感度」という要素が加わるからです。奥行移動感度の最大値は個人差があり、速度応答特性があるため低下すると摺動桿の動きが分かり難くなるなどの影響を受けます。
その認識の無い深視力トレーニングでは不合格になる人が続出します。残念ながら日本国内で「奥行移動感度」を説明する眼鏡店はほとんど無いのが実情です。
また奥行感度(奥行知覚感度)と奥行移動感度は厳密には異なります。奥行感度と奥行移動感度のグラフの縦軸座標は共に感度ですが、横軸の座標が異なっています。
奥行感度の横軸 ➡ 距離
奥行移動感度の横軸 ➡ 速度
つまり奥行移動感度はあくまで縦方向の速度成分が重要な根拠ですので、奥行感度とは評価内容が異なります。
●J-EYE武蔵小杉は日本唯一の
深視力測定の研究開発を行う
眼鏡店です
数ある日本の眼鏡店の中で唯一、深視力測定器や深視力測定方法の研究開発を行っております。当店はこれまでにも様々な眼鏡ITシステムを開発しており、ソフト開発から電子回路製作、メカトロ設計に至るまで独自に行い、数々の技術コンテストで受賞を獲得しています。

Arduino 制御の深視力測定器群
非線形タイプ(左)と線形タイプ(右)
本格的なデジタルオシロスコープで
測定精度確認のための波形観測
プロトモデルを使用してC/C++による
ソフト開発とGUI開発
◆コロナ禍以降の
免許試験センターの変化
低速測定の練習だけでは
免許試験センターの
合格が困難に!!
免許試験場の深視力測定では高速測定(50mm/秒)が主流になりました。その影響でしょうか。最近、都内のあるタクシー会社社員さん15人が同時に更新に行き、合格したのはたった5人だったそうです。
高速測定では眼の追従性低下で合格は更に難しくなり、よく見かける低速測定(25mm/秒)のみの深視力測定器の練習では合格が困難です。
そこで当社は人間の眼の動体追跡メカニズムを解析し、低速(25mm/秒)から高速(50mm/秒)まで追従性が向上する線形・非線形の運動機構を持つ複数の深視力測定器を研究開発しました。特に最新の深視力測定システムは測定データの数値解析で更に適切なアドバイスが可能です。
ここまで実施している眼鏡研究施設は日本国内のみならず海外にも見当たりません。
最初の非線形深視力測定システムの研究開発は第3回田中恭一オプティカルアワードで受賞し、各方面から大きな評価を戴いています。

世界初' 非線形アクチュエータ搭載の
実視型深視力トレーニングシステム

通常の接眼式深視力測定器も併用
深視力検査は川崎市・横浜市・神奈川全域・東京・埼玉県・千葉県から多数ご来店いただいております。中には北海道や九州・沖縄から来店される方も...
深視力メガネ購入の方に限り
再練習できる特典もあります
▼深視力測定でのご注意
時間と費用を無駄にしないためにも、検査前の体力調整は必要です。深視力検査前日は十分な睡眠を取らないと満足な結果が出ない場合がありますのでご注意ください。
深視力は練習さえすれば
誰でも簡単に合格できると
思われがちですが...

深視力用のメガネも無く
問題解決せずに練習しても
効果が無いのが実情です!!
●航空身体検査のための
深視力測定のご注意
航空身体検査は建前では±2cm以内の誤差で合格です。ただしそれは実際のパイロット免許更新時の場合であって、航空会社のパイロット採用試験のように膨大な応募者が受験して数十人程度の採用となると誤差±2cmでは合格が困難です。
しかしその重要な事実を殆どの受験生(眼鏡店も)に知られておらず、三桿測定せずに作製した安易なメガネ使用や、航空身体検査に不慣れな施設での練習は水泡に帰す可能性がありますのでご注意下さい。
過去に最も合格困難で22,000人の受験生から20名しか合格できない年に6名の合格者を輩出し、現在も複数の大学・航空部等のご指名で毎年2桁の合格者輩出の実績から、航空身体検査のための最新IT技術による深視力トレーニングは日本全国から予約希望者があります。
しかし合格基準に満たない他店メガネ持込での検査による貴重な時間の浪費を防ぐため、当店で航空身体検査・深視力用メガネご購入の方優先となります。
当店では国家検定資格・1級眼鏡作製技能士試験を日本全国1位(100点満点)で合格し、更に上級「PRIME」取得の眼鏡技術者開発による世界初のIT化深視力トレーニングシステム「PasoMega®DP」を設置しました。
PasoMega®DP設置して2か月で
すでに複数の合格者が出ています!
新システムは航空身体検査・深視力測定の実施状況に基づいてソフトウェアを開発しており、毎回の測定結果を自動計算してその場で印刷し、時系列の練習効果確認と合格予測が可能です。
このシステムは世界唯一で当店しか存在しません。
航空会社や専門学校は受験倍率が年々上昇し、募集人員よりも圧倒的に応募人員が多いようです。航空身体検査の深視力測定は、その競争倍率の高さから全ての業種の中で最高レベルにして最大難易度の測定が実施されています。
合格のために注意することは、深視力測定せずに作ったメガネの装用や、通常コンタクトレンズのみ使用等を改めることです。
受験までの期間に
高精度なメガネをかけて
深視力を訓練し、眼を慣らす
事前準備が不可欠です!!
検査方法や検査回数が毎年変化する場合もあり、合格難易度が更に上がっている現状から最新情報に基づいた練習が必須です。詳しい情報はご購入時にお話しします。
×合格が困難な見え方

◯最低限必要な見え方

●両眼立体視だけが
深視力の問題ではない!
深視力は様々なWEBサイトにあるような両眼立体視測定を唯一の絶対論とする考えは、前提条件として波面収差等が考慮されておらず時代遅れです。眼の透光性能や像質は左右同一とは限りません。現実には乱視の精密測定や高次収差、コントラスト視力、さらに反応速度で合格に影響される場合が見受けられます。
下の例は「深視力測定」を広告する店舗で著しい左右の度数差を理由に測定を断られ、困って来店された方の測定例です。
この方は右目角膜の古キズを原因とする強度の乱視があり、左右で近視と遠視が混在し、更に上下プリズムがあって大変難しい状態でした。
そこで丹念に右の視力0.9、左1.2まで上げてプリズム補正したところ深視力の合格圏内に達し見事合格されました。最新技術の波面収差測定で正確な状況を把握してから両眼立体視を整え、合格にたどりついた実例です。
当店では最新の独自研究から、これまでに無い測定方法や測定システムの開発や最先端の測定機器により、お一人でも多く合格されるお手伝いをしております。
▲深視力は両眼視力1.5でも
①両眼バランスが悪い
②乱視が合っていない
③両眼で1点を見る力が弱い
④コントラスト視力が低い
⑤反応速度が遅い
⑥慢性的な寝不足・疲労
に1つでも該当すると不合格になる場合があります。
深視力のための
◎コントラスト分析
◎反応速度測定
は日本国内で当店1店のみ!!
国家検定上級資格取得の
1級眼鏡作製技能士PRIMEが、
上記に該当される方のサポートに注力しています。
諦めないでご相談ください!!

正確に合わせれば
強度乱視(C-6.00D)でも1発合格!!
●
コンタクトで不合格?!
コンタクトレンズは一般的な矯正視力は出ますが
- ① 両眼立体視補正できない
- ② 乱視の矯正力が弱い
- ③ コントラスト視力が弱い
等が原因で必ずしも深視力を出せるとは限りません。オルソケラトロジーでも不合格の場合があり、実際に測定した波面収差画像解析データを下に掲げます。
この例では当初深視力が全く判別できず、オルソケラトロジー使用を1か月中止していただき、眼の状態が落ち着いたことを確認のうえ再度検査して1回で合格されました。
見づらい状態で練習しても深視力向上の可能性は低く、不同視など特殊な場合以外では「メガネ」に切り替えるアドバイスをしております。
●反応速度測定 日本初!! 
◆両眼立体視だけでない事実が判明!!
「深視力」と言えば「両眼立体視」だけが大きな要素と思われがちです。
ところが膨大な深視力測定データを調査したところ、従来の眼鏡店の常識とされた精密な屈折測定や、立体視補正も行われているのに、深視力検査すると必ず2cm以上ズレる方は「反応速度」に問題の可能性があることが判明しました。
特に年齢による影響が高い傾向にあるようです。
◆反応速度測定システムを開発
そこで深視力向上のための反応速度測定器を調べると日本国内に存在が確認できなかったので、反応速度測定システム「パソメガ®RTime」を独自に研究開発して店頭に設置しました。
ネット接続で行う通信速度に同期した不安定で測定精度の低いものではなく、PC内蔵の高精度タイマーに同期する信頼性の高いシステムを開発しております。

反応速度の影響は特に中高年に顕著ですが、新システムのトレーニングで向上できることも分かりました。
日本国内で深視力のための
反応速度測定できるのは
当店1店だけです!!
(メガネご購入の方限定)
◆パソメガ®RTime
開発の原点
脳梗塞でリハビリのタクシー運転手さんを
絶望の淵から深視力合格につないだ
新システム誕生秘話をブログに掲載!!
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●深視力検査の測定事例
◆三桿の動きが
全く分からなかった...
(30歳代のタクシー運転手Lさんの場合)
二種免許更新で試験場に数回行かれたのですが深視力検査が思うようにいかず、近くのメガネ店で測定してもらいに行ったところ「これ以上矯正できません...深視力は無理ですね...」と言われ、がく然としながらWEBで当店を見つけてご来店されました。
伺ったところ免許更新できないと失職だけでなく、会社の寮も出なくてはならず困り果てておられました。
お調べしたところ強度近視・強度乱視・そこそこの斜視の影響がありましたが、適切な補正で両眼視力が1.0以上で反応速度も年齢対応の平均値に達しておりました。免許試験場近くのメガネ店で測定した時には三桿の動きが全く分からなかったようですが、当店での測定とトレーニングで平均誤差を±1.0cm以内に抑えることができました。
その結果
新しいメガネで望みを託して試験場に向い
みごと1発合格!!
Lさんから「これで仕事も続けられて住むところの心配も無用になりました。本当に私の人生がかかった合格でした。ありがとうございました...」とお電話をいただき感激しました。何よりも大切なお仕事に頑張っていただきたいと思います。
◆三桿式のズレが大きかった...
(60歳代の個人タクシーAさんの場合)
二種免許更新で深視力がひっかかり、量販チェーン店で2度メガネを作り直したにもかかわらず2度とも不合格してしまい、知り合いの方のご紹介で東京都からご来店されました。
お調べしたところ両眼が輻輳しづらい(1点を見る力が弱い)ことと乱視の矯正が適切でなかったことが原因でした。Aさん初体験の両眼立体視測定により適切な度数でメガネをお作りし、当店に設置してある深視力計で10回測定して全て±2cm以内の誤差範囲に抑えることができました。
後日Aさんから「おかげさまで合格しました!! これでダメなら女房と焼き鳥屋でもやろうと思ったけれど、本当にありがとうございました。」とはじける声でお電話いただき、胸が熱くなる思いでした。生活の掛かった業務資格ゆえに、当店の技術でお役に立てることができて何よりです...
◆日によって見え方が不安定...
(50歳代のバス運転手Bさんの場合)
会社の定期健康診断で深視力検査が通る時と通らない時があり、日によって見え方が不安定でしたが眼科検査では眼に異常が無く、視力検査をご希望されてご来店されました。
お調べしたところ左右眼の乱視の度数と軸度があっておらず、モノが二重にダブって見えていました。輻輳力には問題が見当たらなかったので乱視を精密測定し、再度深視力検査したところ安定した結果が出たので、その度数でメガネを製作しました。2週間後にあらためて測定した結果、視力も深視力も合格範囲に入っていることを確認しました。
◆左右の見え方の違いで
深視力不合格に...
(40歳代のタクシー乗務員Cさんの場合)
都内のタクシー会社に勤務するCさんは近視がかなり強く、しかも左右の度数差がありました。老眼になり始めの影響もあって夜間に車内で文字を見ることが苦手となったので、二種免許更新ついでに遠近両用メガネ製作をご希望されてご来店いただきました。
視力をお調べしたところ、タクシードライバーという職業上弱めの度数をかけることができず、右眼と左眼の像の大きさがわずかに異なる不等像視という状態でした。この場合片眼では視力が出るのですが、両眼で見た場合に左右像の融像が困難なためダブって見えやすいので相当お疲れではなかったかと思われます。
そこで可能な限り二種免許合格圏内の視力で強い方の度数を下げて両眼バランスを調整し、軽度の斜位があったのでそれも補正して両眼視力を向上させたところ良く見えるけれど疲れにくくなりました。さらに当社開発のパソメガ®システムで遠近両用レンズの歪みを測定して正確な遠近両用メガネをお作りしました。
後日ご来店いただき、深視力検査も無事にクリアしただけでなく深夜の業務がとても楽になられたようです。
◆メガネは不要と思っていた...
(40歳代の大型トラックDさんの場合)
運転免許の更新で通常の視力検査では合格したのに、深視力検査だけ不合格になってしまったのでご相談に来られました。
そこで視力をお調べしたところ、右眼が弱度の遠視で左眼が弱度の近視でした。両眼視力が0.8を超えているので、ご本人も普段メガネをかける必要を感じたことが無かったそうですが、深視力を検査すると全く立体視できず±10cm以上のズレがありました。さらに僅かに眼位のズレがあったので、左右の視力バランスを調整し、若干の眼位補正を入れて深視力テストしたところ10回の検査で10回とも±2cm以内に入ることが出来ました。
後日Dさんから「最初は不安だったけれど、このメガネのおかげで免許の更新が出来ました!!」と喜びのお電話をいただきました。
◆ショック!!
視力2.0で深視力不合格に...
(30歳代の大型トラックEさんの場合)
これまでご相談にこられた中で最高視力の方です。左右共に視力1.5で両眼視力が2.0に達していました。それなのに三桿式深視力計では何度測定しても大幅なズレがでてしまい、真ん中の棒の動きを感じなかったようで、ご本人も当初「ショックでした...」と話されていました。
お調べしたところ軽度の上下斜位がありましたが、補正によって何度も±0cm(ど真ん中)が出て自信を取り戻されました。後日お電話をいただき「このメガネで合格しました!本当にありがとうございました。」とうれしいご報告をいただくことができました。
◆斜視で棒の動きが
わからない...
(60歳代の大型トラックFさんの場合)
大型免許更新の深視力が不合格で、横浜市から来られました。お話を伺うと10年以上前に斜視の手術を受けた経験がおありのようでしたが、しばらくは視力と共に問題を感じなかったとのことでした。しかし今回は深視力計の真ん中の棒の移動を全く感じることが出来ず、検査官に「この機械が壊れているんじゃないですか?」と尋ねるほどだったそうです。
視力と共にお調べしたところ、弱度の遠視性複乱視および強度の内斜視が検出されました。そこでプリズム度数を変えながら深視力テストで±2cmを超えない最適度数を調べて補正度数を決定。通常は老眼鏡以外でメガネを掛けなかったそうですが、メガネを納品後、数日間掛け続けて眼を慣らしてから深視力テストを受けられるようご提案しました。
後日ご来店され「やっとだけど受かったよ!!」とご報告いただき安堵しました。
◆大型免許失効から再取得...
(50歳代のGさんの場合)
千葉県からご来店されたGさんは数年前に大型運転免許を持っていたのですが更新時に深視力が通らず、たまたまその頃は特に大型に乗る機会がなかったので失効されていたそうです。
しかし再度大型免許が必要になり教習所に通い始めたのですが、やはり深視力検査に引っかかってしまったので当店にご相談に来られました。
お調べすると裸眼視力は両眼で0.7~0.8出るのですが、左右の視力のバランス(軽度の単性乱視)と若干の眼位(外方)に問題が見つかりました。深視力テストでは案の定、大幅にズレが生じていましたのでそれぞれを補正して再度深視力測定したところ10回測定ですべて±1.0cm以内のズレに収めることが出来ました。Gさんは「海ほたる」を渡ってお越しいただいたのですが、「ここまで来た甲斐がありました!!」と結果に大満足されておりました。
後日お電話で「新しいメガネをかけたら諦めかけた大型免許がとれただけでなく、新しい仕事をつかむことが出来ました。このメガネにしてから良いことが続いています!! 本当にありがとうございました...」と喜ばれていました。ご本人の努力が報われたのだと思います。私共はそのお手伝いをさせていただいただけです。
◆車以外の職業でも
深視力測定...
(20歳代の鉄道会社に勤めるHさんの場合)
一般的に深視力測定は自動車免許関連の方が多いのですが、最近は飛行機パイロット訓練生、鉄道関係、工場作業管理者など多種多様な職業の方々にもご来店いただいております。
Fさんは鉄道関係にお勤めで、職場では定期的に一般の視力測定と深視力測定があるようです。直近の視力検査で2年前に作られたメガネでの両眼視力は0.9程度見られるものの、片眼のバランスが悪かったために深視力検査が不合格になってしまいました。
そこで検査すると片眼視力を左右同じにしても両眼視力が向上しないことがわかり、測定により眼位が僅か外方にズレていたのでプリズム補正したところ両眼で1.2まで出すことが出来ました。心配だった深視力測定も順調にこなし、ご本人も「三桿式深視力検査は苦手で...」と言われていたのが10回測定してすべて±2cm以内に入りましたのでこの度数でメガネをお作りしました。
後日ご来店いただき「前回は何回やっても通らなかった深視力検査が1発で通りました!! ありがとうございました...」と元気にご報告いただきました。一見普通に見えているようでも左右の度数が異なっている場合もあります。そのような場合はぜひともご相談をお待ちしています。
◆新調の深視力メガネで
自動車事故回避!!
(40歳代の大型バス運転手Iさんの場合)
観光バスのベテラン運転手Iさんは、免許更新時にどういうわけか慣れているはずの深視力検査に引っかかり、当店にご来店いただきました。
測定すると確かに近視性複乱視(近視と近視性乱視がある状態)が認められましたが、補正後の視力は両眼で1.2で問題ありませんでした。ところが眼位の測定では外斜位があり、どうやらこれが原因で深視力測定に影響したようです。視力補正により±2cm以内のズレに収めることが出来て、免許更新も無事にパスされました。
しばらくしてメガネフレームの調整に来られたときに
「実は、数日前に坂道で道幅の狭い道路なのに、正面から大型自動車がスピードを落とさずに向かってきました。そしてスレ違う寸前、あと数センチのところでこちらのバスと接触するところでした。私のほうが減速していたこともありましたが、J-EYEさんで作ったメガネを掛けて以来『奥行き感』と『距離感』がはっきりとわかり、即座にハンドルを切って接触事故を避けることが出来ました。立体視の大切さを改めて思い知りました。本当にありがとうございました...」
と語られていました。
当店では単に免許更新だけでなく、日常の皆様のお仕事にもお役に立てられるメガネ作りを目指しています。
◆睡眠が不規則・短時間で
深視力が不安定!!
(30歳代の大型トラック運転手Jさんの場合)
大型免許取得のドライバーは物流系の方が圧倒的に多いのですが、総じて睡眠時間が少ないようです。一般的に平均睡眠時間が6時間以下の場合、体は起きていても眠気の影響で遠方視力が不安定となり、深視力測定のようなシビアな検査では影響があります。
ベテランの運転手Jさんも免許更新で引っ掛かり、詳しくお調べしたところ視力の低下と外斜位の補正をしたのですが容易に深視力が向上しませんでした。睡眠時間を伺ったところ連日4時間程度とのことで、休日にもう一度たっぷり睡眠を取っていただいてから検査してメガネをお作りしました。それでも実際に警察署で何度か深視力検査をされたそうですが、後日「ついに合格しました!!」とお電話いただいて本当にうれしく思いました。ドライバーの皆様、くれぐれも睡眠時間にご注意ください。
◆航空身体検査100倍の
難関突破!!
(20歳代のパイロット訓練生Kさんの場合)
最近、航空身体検査関係で深視力測定に来られる方が増加しています。 パイロットになるには、遠見視力、中距離視力、近見視力、両眼視機能、視野、眼球運動、色覚の7項目をすべてクリアしなくてはなりません。その中の両眼視機能の測定として深視力測定があります。
今回ご来店された方は20代の方ですが、当店で視力検査ならびに深視力検査して万全な準備を経て試験に臨んだ結果、見事1000人以上の受験者の中から10名(100倍以上)しか受からない難関試験を突破されました。後日、満面の笑みを浮かべてご挨拶に来られた時は本当にお手伝いできて感激いたしました。今後のご活躍をお祈りしております。
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