■なぜ近近用レンズは50代以降に向いているか?

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遠中近両用メガネでパソコンを見ているときに、思わず上の< 画像 1 >のような姿勢になってしまう方はいませんか。その場合短時間であっても首・背中や肩が痛くなってしまいます。これでは作業がはかどらないばかりか、常に疲労感がつきまとうことになるでしょう。

< 画像 3 > 一般的な遠中近両用メガネでの見え方
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50代以降の方が使用している度数の遠中近両用レンズでの一般的な見え方は< 画像 3 >のようになります。ですから画面の中心から下の部分では見やすいのですが、画面の上半分のピントがボケてしまうために上の画像の< 画像 1 >のような姿勢になってしまうのです。放置すると頚椎の圧迫から健康上さまざまな障害を引き起こすことがありますので注意が必用です。
この状態では一般的に次のことが考えられます。
ノートPCのように眼前30~40cmぐらいで画面を見るような場合にこの状態が多い。デスクトップならば画面を少し離し気味にし、画面の高さを下げると改善されることがある。
遠用度数と近用度数の差が大きい人にこの状態が特に多い。すなわち調節力がそこそこ下がっている場合は遠中近両用でのパソコン使用は限界がある。
年齢が50代を過ぎると老眼だけでなく遠視の進行によって遠方が見づらくなることがある。近視の場合でも遠視化することで近視の度数を下げないと遠くも中間も視力が低下する。近視で老眼の遠近両用メガネをご使用の人は遠用の近視度数を下げただけで遠くも近くも見やすくなることがある。
ただし40代後半の方あるいは50代前半の老眼初期程度の度数ならば遠中近両用でも< 画像 2 >のように正常な姿勢で見ることは不可能でない場合もあります。
HOYA Lecture TF ( レクチュール TF )は近用専用ですが、老眼中期以降の方にとっては手放せなくなる見え方を示します。

< 画像 4 > 近近用メガネでの見え方
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老眼中期から後期になると明視域(ピントの合う範囲)が狭くなってしまいますが、通常の近用専用メガネの2倍程度奥まで見えるので圧迫感がありません。かく言う筆者も近用専用を作ってパソコンを見ていたのですが、1時間程度見ていたら目が疲れてしまって長時間見続けることが困難でした。そこで近近用を早速掛けたところ老眼鏡特有のボケボケ感が減り、さらにメガネを外したときにボーっとする感じから開放されました。
社内メールのやり取りが頻繁な方や表計算画面を見続ける方は是非ともこの感覚を試していただきたいと思います。
■累進多焦点レンズと近近用レンズの違い
人の目が遠くを見たり近くを見たりしたときに、水晶体が毛様体筋の作用で膨らんだり伸ばされることでピントが合うことはご存知かと思われます。
一般的に年齢が40代を過ぎると水晶体が硬くなってくるために、近くを見てもその調節機能が衰えることからこれを老眼と呼んでいます。メーカーの公表では、年齢に関わらず老眼でなくても1日の中で朝と昼、夕方、夜と時間の経過によって目の調節機能が変化(低下)することが指摘されています。

老眼鏡の中に累進多焦点レンズというものがありますが、これは近くだけでなく遠くも見えるものですので1つのレンズの中に遠用と近用の2つの焦点があります。その2つの焦点間が直線的に変化する部分があって中間距離を見ることができることから、「遠中近レンズ」とも呼ばれています。図(Fig.1)の(a)が遠用アイポイント、(c)が近用アイポイント、(b)が中間距離を見る累進帯です。
Lecture TFは左の図(Fig.2)のように通常の累進レンズに似た特殊な構造のレンズです。
レンズの近用部は(f)、Lecture TF A (-1.0 Dpt加入)、Lecture TF B (-1.5 Dpt加入)の部分が(d)で、目線を合わせるアイポイントが(e)の位置になります。
Lecture TFはカテゴリとしては累進レンズの部類に入りますが遠中近や中近ではなく、近用メガネですので遠方を見ることはできません。その最大の特徴は通常の近用専用(いわゆる老眼鏡)と違って明視できる距離が広がるために長時間かけていて疲れにくいことです。
実際に単焦点レンズでパソコン作業を1時間した場合にメガネを外すとかなりボーっとしますが、Lecture TFではそれほどボーっとしません。Lecture TFは遠近両用レンズよりも近用部が安定して見られる作用と通常の老眼鏡のように顔を動かしても像がユレにくい作用があるので、両者の点を補う設計がされています。
特にやや大きめな画面を使用している場合、正面の視線方向に近用度数が入っているので顔を上げずに見られるのが喜ばれています。
■マルチ画面や複数の画面使用には近近用が最適

< 画像 5 > マルチ画面の円形設置 |
マルチ画面の理想的な配置です。この場合は各画面までの距離①②③がすべて均等なのでシングルビジョンのメガネレンズが使用できます。
ただしこのような配置をするためのパソコンデスクは既製品がほとんど見受けられないので、特注せざるを得ません。
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< 画像 6 > マルチ画面の並列設置 | ほとんどのマルチ画面は< 画像 6 >のように直線的に並列設置されているかと思います。ただしこの場合は画面までの距離が(①=③)>②となるので両脇の画面までの距離が長くなります。従ってピントの距離が伸びますので近近用レンズのほうが有利になります。画面数が2つの場合も同様です。 |
■Lecture TFはデスクワークの自由度を広げます
HOYA Lecture TFには目的に応じて次の2つのタイプがラインナップされてます。
(Type-A) ・・・ワイド感を重視した設計
(Type-B) ・・・奥行きを広げた設計
従って様々なデスクワークの環境に適合させることができますので、作業レイアウトの変更がしやすいという利点があります。特に20インチ以上の大画面液晶ディスプレイを使用する場合に威力を発揮します。
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(Type-B)は奥行き感が広いので、24inch以上の大型画面や複数のモニターを並べたマルチ構成の画面を見る場合に最適です。
もちろん1つだけの通常画面でも、デスクのレイアウト上で距離を離して見なくてはならない場合にも適しています。
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 | (Type-A)は左の画像のように横幅の広いデスクやテーブルでの作業に適しています。実際に使用するとその違いを実感できますが、特に複数のパソコンを使用している場合は通常の単焦点メガネでは体が移動するときに像のユレを感じてしまうのでLecture TFを手放せなくなります。
またパソコンの隣に設置しているプリンターやイメージスキャナを使用するときにも違和感が少なくなります。
DTP関係の方でしたら、大判サイズの出力印刷面を確認する場合に奥行きの長い見え方のするLecture TFを使用することで作業がはかどることでしよう。 |
■Lecture TFと組み合わせるPC用カラーレンズは
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